ガイド / 加工プロセス
5軸加工会社が一度で見積を出せる見積依頼の書き方
2026年9月26日
数量、公差、材料のうち1つでも数値が抜けている見積依頼(RFQ)は、断られはしません。代わりに質問だらけの返信が届き、質問のやり取りが1往復増えるごとに、実際の価格がわかるまで1〜2日ずつ延びていきます。加工会社が必要とする情報を一度にすべて送ることが、正確な見積を最も早く受け取る方法です。
ファイル
STEPファイル(またはIGES)に、公差と表面仕上げの指示が入ったPDF図面を添えると、最も正確な見積が得られます。3Dモデルのない図面でも対応できますが、加工会社は価格を出す前に部品をモデル化する時間がかかります。図面のない3Dモデルはさらに不利です。公差、GD&T、表面仕上げの要求は図面に記載されるもので、モデルの形状には含まれないからです。
材料と数量
材料は系統だけでなく、正確な合金と調質を記載してください。「アルミニウム」とだけ書くと、加工会社は6061か7075かを推測することになり、この2つは削りやすさも価格も異なります。今回の注文数量と、再注文が見込まれる場合は現実的な年間数量を記載してください。再び流れる部品だとわかれば、加工会社は一品物とは違う形で治具を見積もることがあります。
重要な箇所に合わせた公差
「指示なき寸法は±0.1 mm」という普通公差の注記を1つ入れ、はまり合う形状やシール部にだけ厳しいGD&Tを指示すれば、加工会社はどこに注意を払えばよいかを正確に把握できます。すべての寸法に同じ厳しい数値を付けた図面は、そのすべてに対応するための高い価格が付くか、実際にどれが重要なのかを確認する問い合わせが返ってくるかのどちらかです。
部品の用途
この穴は軸受の位置決め用、この面はガスケットでシールする、といった1〜2行の説明があれば、加工会社は不良品になる前に図面の誤りに気づけます。また、交渉の余地があるとは思っていなかった公差を、より安く保つ方法を提案してもらえることもあります。
認証と書類
部品に材料証明書、初品検査報告書、特定の規格が必要な場合は、見積依頼に記載してください。頼まなくても加工会社が用意してくれると思い込むのは、書類の費用が後から加算されて初めて高くなる、一見安い見積の典型的な原因です。
スケジュールと出荷
「できるだけ早く」ではなく、実際に部品が必要な時期と出荷先を記載してください。インコタームズと仕向け国は物流費に影響し、場合によってはどの加工会社がその注文を引き受けられるかにも影響します。
記載しないほうがよいこと
機械の種類(3軸、3+2軸、同時5軸)は指定しないでください。形状を説明し、図面を満たす最も安い方法を加工会社に選ばせてください。加工会社が部品を見る前に目標価格を尋ねるのも避けてください。実際の作業ではなく、お客様の期待に合わせた数字を誘うことになります。
簡単なチェックリスト
- STEPファイルと公差入りのPDF図面
- 正確な材料と調質
- 今回の数量と、見込まれる再注文数量
- 普通公差と、重要な箇所だけのGD&T
- 部品が何とはまり合うか、何とシールするか
- 必要な認証または検査報告書
- スケジュールと出荷先の国
まとめ
完全な見積依頼を作るのにかかるのは5分余計な時間だけで、数日分のやり取りを省けます。ファイル、正確な材料、数量、妥当な公差、書類の要件を最初に送れば、ほとんどの加工会社は一度で正確な見積を返せます。
よくある質問
概算見積をもらうために最低限送るべきものは何ですか?
3Dモデルまたは寸法入りのスケッチ、材料、数量、普通公差です。これだけで概算見積は早く出せます。ただし正確な見積には、やはり完全な図面が必要です。
3Dモデルは必要ですか?PDF図面だけで足りますか?
STEPファイルとPDF図面をセットで送ると、最も正確な見積が得られます。図面だけでも対応できますが、加工会社が価格を出す前に部品をモデル化する時間がかかります。
見積依頼で機械の種類を指定すべきですか?
いいえ。形状と公差を説明し、3軸、3+2軸、同時5軸のどれにするかは加工会社に任せてください。そのほうが通常、安く正確な価格が得られます。